フリ−インプロ最強伝説
(2001/02/16)

世間で「シュ−ト」とか「真剣勝負」と呼ばれる格闘技の試合があります。これは事前に勝敗や技のやり取りなどが決まっていない試合のことを指します(これらの用語にはきちんとした定義がないまま流通 している側面があるので、ここでは上記の意味でシュ−ト/真剣勝負という用語を使います)。

これを音楽にあてはめれば、自由即興(Free Improvisation)がシュ−トにあたります。 そうすると自由即興の使い手は音楽最強となる、と言いたいところですが、話はそうそう単純ではない。

じつは音楽も格闘技も「観客」の存在が大きく、少なくとも、金を取って客の前で見せるモノであれば、プロ/アマ問わず、「観客」を無視しては成り立たないモノです。 また、シュ−トとよばれる試合は、格闘技の道場で行われるもので、客に見せるモノではない、と言われた時代がありました。しかしいまや「Pride」など、すべてシュ−トの試合がプロ興行として成り立っています。これは、

1;観客の見る目ができて、一見地味でつまらないシュ−トの試合を面白がる人が増えた。

2;シュ−トをする側(選手/プロデュ−サ−)に観客論ができて、見せ方が成立した。 という2つの環境の変化がありました。

とすれは音楽のシュ−ト、フリ−インプロにもより大きなプロ興行が可能かな、とも思います。


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