我がバンド(2001年当時。現在活動休止中)「Chaos Edge」では、エンディングを決めずに即興演奏することがよくあります。これはいわばガチンコ、「Pride」や「K-1」のカードのような試合ですね。これはとてつもなく面
白い瞬間がある反面、私がよく「助走」と呼ぶ、つまらない瞬間があります。
この「助走」も見方によっては面白く、格闘技で言う「ジャブを軽くだして相手の出方を伺う状況」で、プロの観賞者だとここでプレイヤーの力量
を値踏みされる怖い瞬間でもあります。
最近は「Chaos Edge」でも構成とかエンディングを打ち合わせることがあるのですが、これは「プロレス」のやり方ですね。スリリングさは減る反面
、とてつもなくつまらないことはなくなり、クオリティの最低補償はできます。
特にこの場合、「ハイスポット」を打ち合わせておくと楽ですね。付き合いの長いメンバーなのでハイスポットの打合せなどはしないのですが、結果
として、プロレスで言えば、「相手がロープに振ってきたらラリアットを受ける」といったセルやヴァンブやキャリーをすることが意識せずにやったりします。
これが長く続くと「何の打合せもしないのにハイスポット連発」ということになります。佐藤允彦師範の言う「譜面
に書いたような自由即興」というのは、このように同じメンバーで長くなることによっても到達できる、ようです。
むろん私はこの域には達するわけがなく、佐藤師範や富樫さんが「ブッチャー&ジャイアント馬場」、---全日本に抵抗がある方は「藤波&長州」と読み替えてもらっていいのですが-- とすれば、わたしはまだまだみちのくプロレス前座ぐらいでしょう。
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