ランドゥーガワークショップin秩父
(2001/03/17)

ランドゥーガとは佐藤允彦師範の提唱する自由即興の方法論で、「異なった音楽ジャンルのインタフェイス」「音楽的コミュニケーション訓練」などと説明されます。ま、かたいことはともかく、単純に音をだすことを楽しむ「原音楽」です。

会場のミューズパークは秩父の山奥にあり、サンダーバードの秘密基地のようなロケーションです。音楽堂はクラシックの室内楽の録音によく使われるそうで、600席のこじんまりとした響きの豊かなホールでした。ワークショップは初日なので佐藤師範のレクチャーを中心に1時間少々、その後、セッションと計4時間行いました。 泊まり掛けですと、ここらへんが丁寧にできていいですな。

自由即興事体大して難しいことはないのですが、よいコミュニケーションを取って全体に面 白くするには訓練が必要で、コンセプトの理解と共に、できるまでやる、というのが重要です。

夜は予定通り宴会。さまざまなバックグラウンドを持つ人の集まりなので(宿泊は21名、社会人がほとんど)予定通 り面白い話が連発。nicanor氏がつっこみ芸人、古今亭キックとKeigoくんがどんどんつっこまれていました。このコール&レスポンスのさまがランドゥーガ的でよいものです。

二日目の日曜日は、首都圏での開催ということで、ここからの参加の方も多く(宿泊せず土日と通 ってきた人もいました)、なかなか面白いワークショップとなりました。午前中は音楽堂で、前日の復習から4人同種楽器のソロ&頭人セッション。

頭人というのは指揮者で、3人がソロを行っている際に他のメンバー(この日は26〜7名くらい)に指示を出して、ソロを盛り上げたり、ソロの流れをかえたりする役目です。6グループが順繰りにソロを取り、全部で69分の大セッションとなりました。

午後は野外ホールでワークショップ。まず、全員ヴォイスのみのワークショップ。声のもつサウンドの面 白さと、言葉の面白さが出たセッションでした。ただ「言葉」は同時に厄介なモノで、ヴォイスセッションのときにどのような言葉を使うか、は今後の課題です。

その後、PAを使わないセッション、これは全編佐藤師範が指揮を取り、60分のセッションとなりました。締めに相応しい良いセッションで、エレキギター(電池アンプ)とリコーダーが隣り合ってセッションしているのにそれぞれ相互によく聞こえる、というランドゥーガの大きな目的の一つ「相手を聞く」はだいぶ出来てきたかな、と思います。


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