我が盟友2h氏のご母堂の名セリフに「料理は妥協と決断」という言葉があります。また料理家小林カツ代さんも、家族の食事は日に3度来る勝負とか、毎度毎度こなさなければならないこと(大意)、と言っております。
これらに共通することの一つは、「すぐに決断しなければならないこと」であることです。ある日の献立を3日食わずに考えるとか、仕込みに1週間かけて、その間飲まず食わず、またはコンビニ弁当のみ、ということは、あまり許されることではない。きちんとやろうとして、熟考することは許されない。
また逆に、ある場面では妥協が許されても、手抜きのみではいつかツケを払うことになります。また中長期的な視点も必要です。いくら蕎麦好きといえ、三食そばが一週間続くというのは、私をはじめ、日本に1万人ぐらいしか耐えられないでしょう。
メリハリも必要です。
ある日は、おもいっきり手抜きをして、近所のからラーメンの出前をとる。ある日は、きちんとコースを作って特別
な日を演出する。 これら「瞬時に判断し、先送りが許されない」「先を見通
して全体を考える」「振幅の幅/思考の幅を広く持ち、あらゆる状況に対応し、時にはおもいっきり手を抜く(=休む)」とは、自由即興に必要な才能そのものです。すなわち、主婦/主夫力とはランドゥーガそのものです
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