20世紀音楽のはじまり |
20世紀は科学の世紀で、音楽にもテクノロジーが続々と導入されていった…と、言いたいところですが、少なくとも西洋音楽においてテクノロジーが音楽に反映しなかったことはないんですよね。
良い例がピアノで、産業の発達によりどんどん巨大、複雑で、でかい音がする楽器になってゆきました。
そんな中、20世紀らしいといえば、「電気モノ」でしょう。先駆けは1924年レスピーギ「ローマの松」、途中鳥の鳴き声を使っているのですが、蓄音機で指定のレコードを鳴らすよう指定がされています。レスピーギ自身は19世紀的な作風の人で、まったく前衛的なところがなかったのですが。 蓄音機を大胆に使った人は1930年代のヒンデミット、今で言う「スクラッチ」で、のちのヒップホップ、DJの先駆けとも言うべき存在、という点で後世への影響はもっとも大きいものだったかもしれません。 磁気テープの採用はさらに遅くブルーノ・マデルナ『二次元上の音楽』(1952)が最初。 電気楽器の最初は1920年代イタリア未来派ルイジ・ルッソロの「都市の目覚め」での騒音楽器群でしょうか。 概して言えば20世紀に入ってからおきた出来事で、20世紀後半に至っても影響力があり、いろいろ応用された、というのがこれら「電気(電子)」の特徴でしょう。 |
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