先日所用で銀座のアンティークショップの記念展に行ったのですが、テーマが蓄音機。なかなか普段お目にかかれない蓄音機の音や姿に触れてきました。
実物をみると蓄音機、特に初期の19世紀末〜20世紀初頭のモノはアコースティック楽器みたいなものであることが分かります。なにせ電気的な増幅はなし。針と中空のアームからのびるホーンのみで増幅(メガホンの原理です)。そのためスーザフォンみたいな巨大な管がにょきにょきのびており、これは相当な大邸宅でないとおけないシロモノだなーと思いました。
ほかに一点だけ、ディスクオルゴールが出品されていました。これは19世紀に酒場などに置かれた、コインを入れると直径80センチぐらいの金属盤が回り、オルゴールが鳴る、というもので、現在主流の小型で筒に曲データを記録するオルゴールと違い、ディスクを
交換すると別の曲を鳴らすことが可能です。この時も5枚くらいディスクがあり、次々とかけてもらいました。
生で聞いた印象は、現在のオルゴールというよりは、チェレスタやグロッケンの生演奏の印象に近い。さすがに低音は無いですが、中低音の厚みは思った以上にあります。ちょっと欲しくなりましたが、800万円だそうです。
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