S.ライヒの作曲語法
2001/11/20

エッセイ「SteveReichCD『Triple Quartet』」では、ライヒの欠点について言及しましたが、欠点とは即ち、個性です。「管弦楽がヘタ」を糸口にライヒの作曲語法について考えてみたいと思います。

まず「管弦楽的」という言葉の正体を明らかにしておきたいと思いますが、これは縦(楽譜の縦位 置=異なる楽器間の関係)にも横(楽譜の横位置=時系列上の変化)にもコントラストのはっきりした面 的なもの、と定義できると思います。

これに対し、ライヒは非常に「線的」です。バッハ的、という言い方もできるかと思いますが、縦横の変化がすこしづつ変わっていくもので、コントラストははっきりしない、かわりに微妙かつ確実に変化していくモノだと思います。

もちろん「管弦楽的」の定義はおおざっぱなもので、例外は沢山あるのですが、少なくともライヒに関しては伝統的な管弦楽らしいサウンドはプラスに働かない、ということは理解して頂けるかと思います。


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