ワークショップ代々木
2002/05/11

9/15ワークショップ編
朝8:30にオリンピック記念青少年センター着。9時の開場時にはallmy loving Orchestraヴォーカルのnarita氏が到着しておりました。なんでも8時過ぎにはついてしまったとか。

10時スタート予定でしたが、2/3の参加予定者が到着していなかったため、10:30過ぎにスタートとなりました。 私は、ヒトに教える仕事もしているのですが、講義のネタに「一流とは?」という話をします。佐藤允彦師範の話なのですが、 「佐藤允彦師範は日本屈指の高額なギャラが出る一流のピアニストだが私との10年間のつきあいの中で、2回しか、私より遅く来たことがない。もちろん約束の時間より遅く来たことはない。30分前に行っても、1時間前に行っても常に先にいる。これがプロだ。」

ま、相手より先に着いているとそれだけで心理的に優位に立てますし、相手が遅れてきたら圧倒的優位 で、格闘技でいえばマウントポジションにひとしい、と言えるでしょう。 古来「先んじれば人を制す」といわれているとおり、私自身も機先を制するよう努力しています。おかげで9/15は佐藤允彦師範より先に着きました。11年間でようやく3回目です。

ワークショップ初日は、まずインプロヴィゼーションの単位、単語、文、段落、という話からスタートしました。最近のワークショップの流れなのですが、テニスや卓球のように即興演奏者相互でラリーをするにはどうするか。 そのために、フレーズに長さに自覚的であること。それと、フレーズの指し示す内容、つまり音楽的にやりたいこと、一定のテンポを刻もうとしているのか、ゆったりしたメロディのようなことをやりたいのか、をはっきりさせる、という演習を中心に行いました。

9/15午前中のワークショップでスリリングだったのは、「速い」フレーズを表現する、ということを一人ひとり行い、佐藤允彦師範の講評が入る、というワークショップらしい演習ですね。

9/15午後は、いつもの要(ソリスト)3人と、頭人(指揮者)2人のセッションでしたが、ここでも佐藤允彦師範の丁寧な講評が入りました。岡山ワークショップ同様、師範のいいせりふの頭には「インプロヴィゼーションで…」という言葉が入りますね

ここで佐藤允彦師範と私こと番頭の頭人(集団即興での指揮者)対決を私の指名でやらせてもらいました。稽古をつけてもらったわけですが、見方によっては「ぼくと真剣勝負をしてください」と試合後アピールしたUインター時代の田村潔司選手といえなくもない。

で、プロレス的にこのセッションをみると、まず先に動いたのは師範の方、番頭は普段は意表をつく展開や事前の仕込みを念入りにするのですが、このときは妙にストロングスタイルにこだわり、じっくりとした展開になりました。 2分過ぎに師範の得意技「小音量での高速」を受けて番頭の得意技「小音量 での早い定速」で応酬、中盤に互いのハイスポットは出しました。ペンを飛ばすアクシデントはありましたが。 フィニッシュは師範の一息→音量でパルスを作る、から番頭の定速、即座に師範の高速、で試合終了。なかなか息詰る死闘だったと思います。

9/15打ち上げ編
ランドゥーガワークショップといえば打ち上げ。今回は参宮橋駅前の「庄や」で行いました。チェーンの居酒屋にしては料理の内容も量 もよくその点ではなかなかよい店でした。約30名の集団なのに2時間を過ぎても追い出されなかったし。 大人数宴会だったのであっちこっちで熱い話になっていたようです。何か家庭や家庭生活の話が多かったような気がします。

有志数名で二次会。「「香名屋総本家(かなやそうほんけ)」というそばと地酒の店に行きました。ここは老舗の料亭みたいなところで、いかにも金がないミュージシャン風若者が行くには場違いな感じがありましたが、女将に怒られることなく、よい地酒をいただきました。 時間が遅く蕎麦切れになっていたのが残念。今度ははやい時間に少人数で行きたいですね。

9/16編
翌日は、午前中のみ。ということで、要3人と頭人1人のセッションを数回やったのち、とくに決まりごとのない、参加者全員のセッションが行われました。 多少ルールはあり、各人立ち上がって頭人をやってよい、ただし1回のみ、というものでした。佐藤允彦師範も申しておりましたが、1日かけて、きちんとワークショップし、「相手を聞く」「相手に分かるように弾く」ということをできる下地を作る。その成果 がノールールのセッションを「音楽」にしているのだと思います。


←前へ      エッセイ即興編目次へ       次へ→

TOPへ戻る

    

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送