イオスの盟友、大成、名取さんと会うのは、もう10年目になりまして、自称「イオス集会」です。今回のテーマは14歳=中学生マインドでした。
最初のメニューは、20年前に録音されていた「中学生6人によるフリーインプロヴィゼーション」で、これは当時中学3年だった私が、吹奏楽部の有志に呼びかけて中学校の音楽室で行ったものです。
今聞くとところどころいいことはやっているのですが、各プレーヤーの表現の幅が狭く、全力で弾く/普通
に弾く/弾かないの3モード位です。
直後に聞いた2001ランドゥーガワークショップ仙台のCDはさすがで、全力で弾くから弾かないまでのレンジ、モードが無数にある感じでした。
また、20年前の中学生ランドゥーガでは、単独ソロが多く、あまりからむところが少ないのも残念ですね。
音楽的コミュニケーションがまだまだで、ソロではいいのですが、全員で、または、ソロに対しどうからむか、というのはいまいちでした。そのかわり、無関係に2つのことが進行している場面
はけっこうありました。
もうひとつの「14歳」は、Label・I.O.S.で絶賛発売中の「Now&Then2」です。
これはとある田舎の中学生30人が、1年間かけて作詞作曲し、自ら歌ってCD化した作品集です。
さすがにバックトラックはわれわれイオスメンバーが手伝ったのですが、まじめに音楽、あるいは創作活動に取り組んでいる人であれば衝撃をうけるハズです。
また、この作品集によって明らかになることは「Jポップ」の正体ですね。
おおげさに聞こえるでしょうが、田舎の中学生の音楽体験の反映、がこの「Now&Then2」なのですが、出来からするとコピーやフェイクではなく、そのものです。Jポップとの違いはヴォーカルのうまさだけで、若干(曲によってはとても)下手なぶん「批評性」というものが存在しています。
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